日時:7月16日(火曜日) 午後5時00分 開会
場所:上智大学2号館 17階「国際会議場」
マスコミ・ソフィア会が1991年から各界で活躍、実績を残す上智大学関係者(卒業生、教職員、在学生など)を候補として、毎年選考し表彰して参りましたが、今年で28回目を迎えた「コムソフィア賞」には、ソフィア会ホーム・ページや本会ホーム・ページでも概報しましたが、社会貢献活動の分野から須磨美由紀さん(1983文福・日本福祉大学客員教授)が、またメディア分野から川村元気さん(2001文新・東宝プロデューサー・小説家)が選ばれました。その授賞式と受賞記念講演会が、さる7月16日(火)17時20分より上智大学2号館国際会議場で盛大に行われました。
式典は、菅家ゆかりさん(1981文新・フリーアナウンサー)の総合司会のもと村田亨マスコミ・ソフィア会会長(1964外露)の開会の辞で始まりました。授賞式には、外国出張から帰国したばかりの曄道佳明学長が出席され「ソフィア会とマスコミ・ソフィア会の共催、大学の後援となったコムソフィア賞が、上智大学卒業生のさらなる社会貢献に役立ち学生への励みにつながると思う」と祝辞を述べました。そして表彰状が戸川宏一ソフィア会会長から須磨美由紀さんに、川村元気さんには、村田亨マスコミ・ソフィア会会長からそれぞれ手渡たされました。今年も副賞として、本学卒業生で元首相の細川護熙さんの陶芸作品(向付)が贈られました。授賞式の進行アシスタントとして、今年は王明軒さん(外イ3年・上智大学中国留学生会副会長)が参加しました。
受賞記念講演会には、急な大雨という悪天候にもかかわらず卒業生や学生など90人余りが参集しました。
須磨さんは、「すべての喜び、すべての平和、すべての悲しみとともに」と題して講演。本学社会福祉学科を卒業後、地元の名古屋大医学部大学院で学び直した経緯や、これまでのカンボジアなどにおける支援活動のDVD記録を交えて話しました。ピタウ元学長のもと “Men and Women for Others, with Others”という上智で学んだ“こころ”がこれまでの活動の大きな力となったと話しました。
また川村さんは、「面白さの発見 伝え方の発明」と題して講演。日常生活の中でどんな小さなことに対しても「面白さを発見し、伝え方を発明する」ことの喜びを得ようとする姿勢を持ち続けることによって新しい視点や行動が生まれてくる。それが世界的メガヒットの小説と映画『世界から猫が消えたなら』になった原点であるといった、自身の映画プロデューサーやベストセラー作家となった体験談を話しました。
受賞記念講演会の後学生食堂で懇親会が行われ、佐久間勤上智学院理事長から「コムソフィア賞を通じ学院と在学生、卒業生が一体となって本学の理念を広げていただきたい」との祝辞に続き、受賞者を囲みながら歓談に花が咲きました。会場には、名古屋から参加された須磨さんのご両親をはじめ社会福祉学科の教員・学生たちが今回の受賞を祝う姿が印象的でした。また川村元気さんの新刊『百花』他の販売サイン会も行われました。
なおマスコミ・ソフィア会では、「コムソフィア賞運営委員会」と協力して第29回となる来年の「コムソフィア賞」の候補について、年内には公募を始めることにしています。
写真1.曄道佳明学長(左より2人目)と共に第28回コムソフィア賞受賞者の須磨美由紀さん(左より3人目)と川村元気さん
写真2.戸川宏一ソフィア会会長から表彰状を受け取る須磨美由紀さん
写真3.村田亨マスコミ・ソフィア会会長から副賞を受け取る川村元気さん