皆さま 新年明けましておめでとうございます。昨年5月の総会で常任幹事になりました新任の手島真理子(1973文仏)と申します。現在、マスコミ・ソフィア会の編集担当をさせていただいております。どうぞよろしくお願いいたします。

 私は若い頃、広告や宣伝企画の仕事に携わり、退社後、上智大学創立100周年の2013年までの8年間、ソフィア会の会報誌ソフィアンズナウの編集に関わって、その時の枝川葉子さんとのご縁でこの会に参加させていただくことになりました。今はベテランの方々の活動を影でお手伝いしながら、様々な刺激を頂いています。

 ちょうど一年前、昨年の1月に第30回コムソフィア賞を受賞されたジャーナリストで国連UNHCR協会報道ディレクターの長野智子さん(1985外英)が記念講演で、報道キャスターを目指して米国の大学院でメディア環境学を専攻されたお話を伺い、私も「メディア」について自分なりに学び直すことにしました。

 これまで一方通行だった縦型のマスメディアから、双方向の水平型のオンラインメディアにコミュニケーションの手法が大きく変わってきています。日本の広告費は2021年度に遂に4大マスメディア(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)を合わせたよりもインターネットメディアの方が上回ったと言います。政治もオンラインで首脳会談が開かれ、携帯電話の動画でメッセージや戦況が伝えられ、選挙でSNSが利用され、メタバースで仮想空間を体験し、私たちの社会生活はメディアの多様化を通して、どんどん様変わりしていくでしょう。あらゆるメディアを駆使して自分の声を世界に届け、道を切り拓く。コミュニケーションの可能性は限りなく広がって行きそうです。一方、野放図に発信される情報の洪水、真偽が分からないリスクなど負の側面もまた。メディアはある時には翼となっても、時にはイカロスの翼になる危険性にも注意したいものです。

 ともあれ今年、私はニュースレターの新しいモデルと言われるサブスタックなど出版や編集メディアに注目してみるつもりです。Eyes on メディア。

2023・01・12
マスコミ・ソフィア会 常任幹事
手島真理子(1973文仏)

teshima