マスコミ・ソフィア会会員の皆さま:
今月の「幹事会だよりは」、加藤春一(1968経経)が担当いたします。
5月に世界的に著名なユダヤ人考古学者 アミール・フィンク博士(メソポタミア、エジプト、イスラエルの遺跡発掘に従事シカゴ大学教授歴任)等が日本の縄文遺跡を訪れて「縄文から未来を考える」国際シンポジウムに参加した。
縄文文化が世界最古で世界最長であることを認識したと発表。世界の約100の主要大学の考古学者は、いまだ認識が不十分だが、徐々に認識され、世界の分断、対立、破壊を融合、協調、平和へ変革する重要な指針になることを シンポジウムで確認された。以下が縄文道の基本認識である。
「縄文道」基本認識
一般社団法人 縄文道研究所
前提認識: 約30年前から解明された、新しい歴史解釈である。
日本の文化の歴史観の根本修正(考古学、遺伝子学、文化人類学の約30年間の急速な発達で解明された。狩猟、漁労,採集、栽培生活者が形成してきた生き方)である。
日本文化史の源流、基層、屋台骨を形成してきた。
1.時間軸=原点回帰—世界最古で最長の文化である。
16,500年前に青森県大平山元遺跡から縄文土器が発掘された。
現在から回帰すると約14,000年継続した。即ち日本史を鳥瞰すると約6分の5 が 縄文時代で約2,500年が現代に続く弥生型、組織社会である。
2.価値感=温故知新—環境適応力、
日本化力、復元力の源
大和民族の基本的価値観が形成された。
技術、芸術、武術、和の精神と美意識
3.宇宙観、自然観、宗教観=不易流行
古神道、皇室制度、基本的生き方
普遍性—自然との共生、平和思想、母性尊重、人間平等観 SDGの価値観と一致。
2021年7月27日にユネスコの世界遺産に「北海道、北東北17か所」の縄文遺跡が世界遺産に登録された。縄文道と武士道を連続して捉え、確たるアイデンテイテイーを世界へ発信する時代が到来と認識。
結論:
縄文文化で形成された精神と価値観は
現代世界の分断を融和、対立を協調、破壊を平和に導く
人類への道標に成り得る、
2023.06.08
マスコミ・ソフィア会 常任幹事
一般社団法人 縄文道研究所 代表理事
加藤春一(1968経経)
一般社団法人 縄文道研究所
http://jomondo.jp/