2025年5月25日(日)、オールソフィアンズフェスティバル(ASF)会場の2号館5階509教室にて、「ソフィア寄席」が開催されました。会場は満員御礼の盛況で、真打・入船亭扇治師匠(1986年 文新卒)を座長に、二つ目・春風亭枝次さん(2014年 文新卒)、ゲストとして紙切り芸の林家八楽さん、そして人気上昇中の女流噺家・金春亭安寿さんらが出演し、華やかな高座が繰り広げられました。
マスコミ・ソフィア会は、これまでにも上智大学出身の噺家たちと連携し、「ソフィア寄席」を開催してきましたが、回を重ねるごとに内容が充実。今回も多彩な演目とパフォーマンスで来場者を魅了しました。
開会は、大越武・マスコミ・ソフィア会長による、落語仕立ての「そこにイタマエ(板前)」のオチで幕開け。ユーモアたっぷりのご挨拶に、会場の空気が一気に和やかになりました。
最初に登場した春風亭枝次さんは、在学中(新聞学科)の思い出を交えながら、『お父さんのハンディー』を披露し、会場を笑いの渦に包みました。続いて登壇したのは、沖縄出身のアイドル系女流噺家・金春亭安寿さん。演目『ザル屋』で、その個性と話芸を存分に発揮し、客席からは絶えず笑い声がこぼれました。
紙切り芸の林家八楽さんは、父親に弟子入りして芸を磨いたというエピソードとともに、お囃子にのせて見事な紙切りを披露。観客からのリクエストでは、「大谷翔平」や「四畳半」といったテーマが挙がり、即興で見事に形を作り上げる技術に、感嘆の声が上がりました。
トリを務めたのは、入船亭扇治師匠。古典落語『試し酒』を、円熟味あふれる語り口で披露し、笑いと感動のうちに会は幕を閉じました。
また、今回の寄席では、枝川葉子常任幹事が総合司会を務め、高久一夫・落語ソフィア会事務局長(1972年 外独卒)による演目終了後の演者との解説・問答も行われるなど、落語の背景を深く味わえる構成となりました。
公演終了後は、同じフロアの507教室に会場を移して懇親会が開かれ、出演者を囲んでビールやワインを片手に和やかな歓談が続きました。会場では、ソフィア寄席オリジナルの「トートバッグ」(1,000円)と「クリアファイル」(300円)も販売され、多くの来場者の関心を集めていました。
なお、「ソフィア寄席」は、今後もASFとは趣向を変えたカルチャーイベントとして、春と秋の定期開催を予定しています。
2025・06・01
マスコミ・ソフィア会常任幹事
向山肇夫(1963法法)
写真:左上から、春風亭枝次さん、金春亭安寿さん、林家八楽さん、入船亭扇治師匠、会場全景 | |
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