マスコミ・ソフィア会会員の皆さま:

今月の「常任幹事会だより」は稲村哲(1968文英)が担当します。

会に参加するメリット

マスコミ・ソフィア会とは創設(1988年)以来のお付き合いだ。
今まで後輩たちから「会に参加するメリットは?」とよく聞かれた。会員は多士済々、マスコミ、メディア界に限らずいろいろな人物が居る。多様性diversityの宝庫だ。
それだけ様々な考え、思想に触れることができる。ちっぽけな自分が、知らず知らずに少しは大きくなれた「気がする」。それは、積極的に会に参加してみなければ分からないことだ。
「メリットは内に在り!」アンガージュマン(engagement:組織との信頼関係の意)なしには何もはじまりはしない。

上智の理事長、会長をはじめ、然るべき人たちとも直接話し合える。こんな機会は他の大学では、そうはないようだ。
マスコミ・ソフィア会の会合にもよく出席してくださった作家の故井上ひさし氏の言葉に「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに書くこと…..」がある。この含蓄ある言葉に生(なま)に接することができた。編集、出版の仕事に長年携わってきた私は、この言葉にいつも励まされてきた。

また、懐が深く経験豊かな先輩たち、なんでも話し合える同輩、少しなまいきな後輩たちに背中を押されながらやってこられたのも財産だ。
遠ざかれば遠ざかるほど身近になる大学と知の蓄積マスコミ・ソフィア会は、まさにメリットが内在している場と機会であると、心底感じている。
最近の常任幹事会では、マスコミ・ソフィア会の「マスコミ」の称号を巡って討論されている。より斬新な名称にと…。

新鮮な企画と情報にじかに触れ、自分のモノにできるマスコミ・ソフィア会にぜひご参加ください。お待ちしております。
2024.10.10
マスコミ・ソフィア会常任幹事
会報「コムソフィア」編集長
稲村哲(1968文英)


写真:井上ひさし氏(右)との歓談のひととき