マスコミ・ソフィア会会員の皆さま:
今月の幹事会だよりは、小原るみ子(1972文社)がお届けします。
新年を迎えて思うこと
2025年、新しい年が明けました。皆さまは、どんな年明けを迎えられましたか?『禁教の時代、踏み絵は長崎の正月行事だった。旧暦の三が日を過ぎると、晴れ着姿の町人が聖母子やキリストの像に足を乗せ信徒ではないことの証とした。踏み絵が終われば、ごちそうを食べたり宴会を開いたりしたのだろう。踏み絵は春の季語だ。』昨年1月6日の読売新聞「編集手帳」の抜粋です。なんて辛くて悲しい季語なのでしょうか。未だに忘れられず新しい年を迎えました。
名のある雑誌が次々に「紙」での出版を断念している中、昨年11月に創刊に踏み出した文芸誌があります。小学館『GOAT』。誌名は紙を愛してやまないヤギにちなみ、510ページ以上あって510円。小説家の西 加奈子、市川沙央をはじめ、FS作家、詩人などが名を連ね、「藤ケ谷太輔×川村元気」の対談も掲載されています。この重さ666g、厚さ3cmの文芸書、採算は取れるのだろうか?余計なお世話なのですが、当会の経理担当の私には気になって仕方がありません。
「紙」と言えば、マスコミ・ソフィア会も紙の会報を発行し続けています。1988年5月2日創刊です。「アメリカ同時多発テロ緊急特集/№42」「東日本大震災ソフィアン現地レポート/№61」「ウクライナ戦争/№83」など国内外の情勢を伝える記事。「コムソフィア賞」の受賞者発表や受賞講演会の要旨の掲載。「ローマ教皇フランシスコ上智大学来訪/№77」のニュースや「ソフィアンズクラブの開設」など学内の話も。発行人は1号~23号までは故磯浦康二、24号~最新号87号を稲村哲が担当。8ページの白黒印刷で始まり、71号からカラー印刷に。残念なことに86号からは4ページを余儀なくされています。先輩たちが培ってきた会報をなくすわけにはいかない。常任幹事一同いっそう努力します。会員の皆さんも会費という形でのご協力をよろしくお願いいたします。(会報のアーカイブは、HPに掲載されています。是非ご覧ください。)
当会の2025年度は、「総会」をはじめ「ソフィア寄席」や「講演会」などの行事が予定されています。
新しい年も、マスコミ・ソフィア会をどうぞよろしくお願いいたします。
マスコミ・ソフィア会 常任幹事
小原るみ子(1972文社)