コムソフィア賞受賞者一覧

No 年度 受賞者名 内容
1 第1回(1991年) 故江畑謙介氏(1973理機) 湾岸戦争でメディア通して優れた軍事情報分析報道を行っ (会報「コムソフィア」第14号参照)
2 第1回(1991年) (特別賞) 故山崎英祐氏(1937専新) 戦中、戦後の激動期に第一線記者として活動、戦後は民放 テレビ「イレブンPM」初代キャスターとして活躍した(会報「コムソフィア」第14号参照)
3 第2回(1992年) 石澤良昭氏(1961外仏) 世界的遺産であるアンコール遺跡に長年の調査研究保存に尽くされた。(上智大学外国語学部教授。元上智大学学長) (会報「コムソフィア」第18号参照)
4 第3回(1993年) 故中村又藤氏(1957文新) 日本の伝統芸能である歌舞伎を自演(歌舞伎俳優)活動で世界に紹介(会報「コムソフィア」第22号、第23号参照)
5 第3回(1993年) 藤井絢子氏(1969文史) 琵琶湖の水を守る環境生活協同組合を創設、地域環境保全に活躍し、環境教育の啓蒙に努力した(会報「コムソフィア」第22号参照)
6 紀回(1994年) 竹井清氏(1971外西) 海外青年協力隊員としてアフリカに赴き、酋長に任命され るなど国際貢献に尽力(会報「コムソフィア」第26号参照)
7 第5回(1995年) 清水信一氏(1971文新) 神戸新聞社社会部次長として阪神淡路大震災後の困難な状況の下での報道に当たった(会報「コムソフィア」第29号 参照)
8 第6回(1996年) 横川和夫氏(1960文新) 入社以来36年間、社会部記者として優れた企画取材行った。共同通信社編集委員兼論説委員(会報「コムソフィ ア」第32号参照)
9 第7回(1997年) 藤田和芳氏(1970法法) 有機農産物宅配システムの構築と市民運動を続ける。「大地を守る会」会長として国産農業生産物の育成に活躍した (会報「コムソフィア」第32号参照)
10 第8回(1998年) マリ・クリスティーヌ氏 (1979比文) タレントとして国際的にも多方面で活躍(会報「コムソ フィア」第37号参照)
11 第8回(1998年) 故早川正一氏(1950専新) オペラを通じて国際的な文化活動(特に日中交流)を行う。また若いオペラ歌手育成に努めた(会報「コムソフィ ア」第37号参照)
12 第9回(1999年) 諸田玲子氏(1976文英) 1996年に「眩惑」で作家デビューのあと「からくり乱れ蝶」や「まやかし草」を発表し、作家として新しい時代小説を切り開く (会報「コムソフィア」第39号参照)
13 第9回(1999年) ディビット・シャピロ氏 (1981外比) 大相撲の専門家として長年活躍し、日本語と英語両方での 普及活動や講演活動を通じて日本文化の海外活動に貢献し ている(会報!"コムソフィア」第39号参照)
14 第10回(2000年) 細川佳代子氏(1966文英) 「スペシャルオリンピックス日本」を創設し、内外に推進 活動を展開した(会報「コムソフィア」第41号参照)
15 第11回(2001年) 故鳴海廣氏(1959文新) 青森県で「ジャズで村おこし」に力を尽くされた(会報 「コムソフィア」第42号参照)
16 第12回(2002年) 松村裕幸氏(1970外ポ) WFP(世界食糧計画)で、18年間飢餓と貧困のアフリカ各地で渾身的に活動を続けた(会報「コムソフィア」第44号参 照)
17 第12回(2002年) 大西健丞氏(1991文新) 国際的に通用する援助団体NGO「ピースウィンズ」を立ち上 げ活動中。NGOピースウィンズ・ジャパン代表(会報「コム ソフィア」第44号参照)
18 第12回(2002年) 故糸瀬茂氏(1977外英) ガンを患っていることを自ら公表し、テレビ、新聞で一貫 して銀行の不良再建先送りを批判し、天に召される直前まで警告し続けた(会報「コムソフィア」第44号参照)
19 第13回(2003年) 水谷修氏(1982文哲) 「夜回り先生」として若者の薬物汚染と命がけで闘った。 横浜市立戸塚高校定時制教諭(当時)(会報「コムソフィ ア」第46号参照)
20 第13回(2003年) ベンジャミン・フルフォード氏 (1985外比) 一般紙が報道しないできない日本の不良債権とヤクザの関係に鋭い論陣を張ったForbes誌アジア太平洋支局長(当時)(会報「コムソフィア」第46号参照)
21 第13回(2003年) (第1回濱口賞新設) 小澤征良氏(1996比文) 感性あふれるエッセイ『おわらない夏』を著し、今後の新しい作品を期待(会報「コムソフィア」第46号参照)
22 第14回(2004年) 故石井恭一氏(1948経経) 戦後、戦争孤児のために仙台に光が丘天使園を創設し、児童福止にかをつくした。社会福祉法人ラサール会理事長 (会報「コムソフィア」第48号参照)
23 第14回(2004年) 朝間義隆氏(1965文英) 「男はつらいよ」など山田洋次監督のシナリオを長年担当して映画文化の向上につくす。脚本家で松竹監督(会報 「会報「コムソフィア」第48号参照)
24 第15回(2005年) 故佐島直子氏(1978法法) 安全保障に関わる国際情勢、法制度、経済、戦史などを網羅的に概説する日本で初めての『現代安全保障辞典』を編集。専修大学経済学部助教授(会報「コムソフィア」第50 号参照)
25 第16回(2006年) 神田裕氏(1987神神) 阪神淡路大震災以後、日本における「市民ジャーナリズム」の嘴矢とされる多言語FM放送による新たな援助方法の確立と、11年におよぶ熱心な地域活動の継続が評価された(会報「コムソフィア」第52号参照)
26 第16回(2006年) (特別賞) ケビン・ショート氏 (国際学部) 日本人がともすれば忘れがちの伝統的な里山の普遍的価値 を再発見し、カントリーサイド(英語に翻訳)と名付け、 里山保存と環境教育の普及を精力的に全国展開している (会報「コムソフィア」第52号)
27 第17回(2007年) 安藤優子氏 (上智大学大学院グローバル・ スタディーズ研究科) 従来のニュース報道にない新い、視点を開拓した。フリー のテレビキャスターとして長年にわたり活躍(会報「コム ソフィア」創立20周年記念号)
28 第18回(2008年) 故新井満氏(1970法法) 日本だけでなく世界の人々までも歌われるようになった 「千の風になって」訳詩歌の創作活動とその成果で社会に貢献した(会報「コムソフィア」第56号参照)
29 第19回(2009年) 山田五郎氏(1982文新) 長年、編集者として活躍し、世界を席巻するネオ・ジャポ 二ズムのコメンテーターとして卓抜な評論活動を展開してきた(会報「コムソフィア」第58号参照)
30 第20回(2010年) 鳥飼玖美子氏(1969外西) 同時通訳の草分けの一人として若くして国際舞台で活躍。現在、日本における早期英語教育に強い危惧を表明し確かな教育論を展開中(会報「コムソフィア」第60号参照)
31 第20回(2010年) (特別賞) 本田哲郎氏(1965文哲) 40代の若さでフランシスコ会の日本管区長就任。その後大阪・釜ヶ崎に居を移し、日雇い労働者たちの労苦に耳を傾け、聖書に新しい視点を当てたとして注目された(会報 「コムソフィア」第60号参照)
32 第21回(2011年) 鮎川ゆりか氏(1971外英) 早くから地震の多い日本には原発は不要と訴え『プルトニ ケム燃料産業〜その影響と危険性』の翻訳や地球温暖化問通に言及した国際環境NGOでの活動が評価された(会報「コ んソフィア」第62号参照)
33 第22回(2012年) 我謝京子氏(1987外西) 「女性が世界をかえる時代」という流れの中、女性の視点でドキュメンタリー映画を制作、その映画を通して国際的 メディア活動をされていることが高く評価された(会報 「コムソフィア」第63号参照)
34 第22回(2012年) (特別賞) 三森ゆりか氏(1981外独) 母語の大切さ、思考力の重要さを分かりやすく指導し、Jリーグの海外移籍選手向けの事前研修を担当するなど、コミュ二ケーションを通じた社会貢献が評価された(会報 「コムソフィア」第63号参照)
35 第22回(2012年) (濱口賞) 信長貴富氏(1994文教) 「NHK全国学校音楽コンクール(通称Xコン)」など多くの実績とともに、時代に合った作曲家として今後益々の活躍が期待できると評価された(会煎「コムソフィア」 莒63号参照)
36 第23回(2013年) 嶋浩一郎氏(1993法法) 出版不況といわれる今日、「本屋大賞」という新風をおこ し、推進して10年。街の文化の灯・本屋さんの活性化に貢 就。雑誌編集や新しい書店経営にも挑戦している(会報 「コムソフィア」第65号参照)
37 第23回(2013年) (特別賞) 塩塚博氏(1979経経) 日本の鉄道駅の発車メロディー(駅メロ)を多数作曲。駅メロは、昇降客の駅での安全を喚起し、環境音楽としても大いに役立っている。世界でも珍しい「駅メロ」の本も出版(会報「コムソフィア」第65号参照)
38 第23回(2013年) (特別賞) 鐸木能光氏(1978外英) 福島原発に自宅で被災、その経験をもとに『裸のフクシマー原発から30キロ圏内で暮らす』を著し、従来のメディアにない視点で今の日本社会に警告を発していることが評価された(会報「コムソフィア」第65号参照)
39 第24回(2014年) 師岡文男氏(1976文史) 日本でのフライイングディスク競技の普及に努力するー 方、この競技を通じてワールドワイドに人的ネットワークを構築。この人的ネットが2020年東京オリンピック・パラリンピック東京招致成功のメディア対策に貢献した(会報 『コムソフィア」第68号参照)
40 第24回(2014年) (濱口賞) 安田菜津紀氏(2010総教) フォトジャーナリストとして常に写真の力と人を信じ、 ファインダーを通して今の世界と日本を記録している。その若いフォトジャーナリストの鋭く暖かい眼に期待する (会報「コムソフィア」第68号参照)
41 第25回(2016年) 植木千可子氏 (1983院国際関係) 集団的自衛権の容認は何をもたらすのか?現下の火急の問題に長年にわたる世界の安全保障研究成果が、国民必読の著書『平和のための戦争論ー集団的自衛権は何をもたらすのか?』に結実した(会報「コムソフィア」第71号参照)
42 第25回(2016年) 孔健氏(1996院新聞) 中国との対話は、今や日本のみならず世界各国の課題である。「週刊チャイニーズドラゴン」を創刊し、さらに多くのメディアを通じて日中対話へジャーナリストとして努力をされてきた(会報「コムソフィア」第71号参照)
43 第25回(2016年) 石川えり氏(1999法国関法) 難民問題に学生時代から関心を寄せ、卒業後も難民支援協 会に属し、日本における難民問題解決に長年努力されてきた。さらに国会にも働きかけ日本初の難民認定関連法案改正にも貢献された(会報「コムソフィア」第71号参照)
44 第26回(2017年) 澤田康彦氏(1982外仏) 平凡出版・マガジンハウスの「BRUTUS」「Tarzan」「平凡 パンチ」「ポパイ」の編集や映画のプロデュースなどで活躍。2015年「暮しの手帖」社に招かれ編集長に就任。出版界先端での意欲的な活動が評価された(会報「コムソフィ ア」第73号参照)
45 第27回(2018年) 道傳愛子氏(1988外英) 長年東南アジアをはじめとるす国際報道の現場を取材してきた確かなジャーナリストの眼は、ノーベル平和賞を最年少で受賞したマララ・ユスフザイの自伝『マララー教育のために立ち上がり、世界を変えた少女』の翻訳に結実。上智大学の理念を体現し活躍するジャーナリストとして評価 された(会報「コムソフィア」第75号参照)
46 第28回(2019年) 須磨美由紀氏 (1983文社福) タイでの難民キャンプ支援活動や弟の遭難死を契機に、「YOSHITAKA’S HOPE FUND」を立ち上げて、東南アジアや中国などで医療・教育の援助活動に取り組み、「次の世代につなげる」という上智大学の精神を実践し成果をあげた(会報「コムソフィア」第77号参照)
47 第28回(2019年) 川村元気氏(2001文新) 東宝で映画「電車男」や「君の名は、」、2019年には「天気の子」の製作に携わるなど、エンターテインメントの世界での活躍がめざましい。一方で「世界から猫が消えたなら」をはじめ小説家としても広く知られるなどメディアでの活躍が評価された(会報「コムソフィア」第77号参照)
48 第29回(2020年) 故江副隆秀氏(1976文新) 外国人留学生に向けての新宿日本語学校理事長・校長とし て国内の外国語学校のリーディングスクールとしての評価を受けている。また、江副式教授法という独自の教育方法を編み出すなど、外国人日本語教育での功績が大である (会報「コムソフィア」第80号参照)
49 第30回(2021年) 長野智子氏(1985外英) (株)フジテレビに入社しアナウンサーとして様々な番組で活躍後、フリーとなり、アメリカの大学院で「メディア環境学」を専攻。帰国後ジャーナリストとして世界の紛争地を現地取材。その後、「ザ・スクープ」などのキャスターを担いながら、難民問題に関心を持ち、現在国連UNHCR協会報道ディレクターに就任。その広い視野のジャーナリスト としての発言、活動が評価された。(会報「コムソフィ ア」第82号参照)
50 第30回(2021年) 玉川奈々福氏(1987文国) (株)筑摩書房編集者として活躍しながら浪曲師にチャレンジ、2001年11月に初舞台を踏む。浪曲師として20余年、自身の芸を高める一方で、プロデューサーとして抜群の手 腕を発揮。落語・講談・文楽・琵琶・尺八・日舞・オペ ラ・パンソリなど幅広いジャンルとの交流で日本だけで なくスペイン、中国他世界的に成果を上げている。そのすそ野の広いアグレシブな芸能思考が評価された。(会報 「コムソフィア」第82号参照)
51 第31回(2022年) 高祖敏明氏(71文哲、76院教博) 高祖氏が編集責任者の『潜伏キリシタン図譜』を5年の歳月をかけて完成し、昨年出版されたことが授賞の対象となりました。日本独自の信仰の形を、各地に散逸する資料を丁寧に収集して再構成し、後世に残る貴重な文献となっている。(会報「コムソフィア」第84号参照)
52 第32回(2023年) 今野敏氏(1979文新) 新聞学科在学中の1978年に「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。卒業後はレコード会社勤務を経て執筆活動に専念し、ミステリーから警察、伝奇、格闘小説まで幅広く活躍。2006年『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞など数々の賞を受賞、多くの作品を執筆する一方、世界各国で投獄された作家救済のため日本ペンクラブの獄中作家・人権委員会で活動され、現在日本ペンクラブ副会長をされるなど幅広い活動が評価されました。(会報「コムソフィア」第86号参照)
53 第33回(2024年) 三宮麻由子氏(93院文仏) 三宮氏は、4歳で全盲になったにも関わらずデビュー当時から、繊細な感性を豊かな文章力で伝える特別な才能で高い評価を受けておられます。このたびの新刊『わたしのeyePhone』では、スマホを使いこなすことで新しい生活を手に入れ、与えられるだけでなく与えることができる喜び を、躍動感あふれる筆致で描きます。この本は三宮氏個人の体験や思いを越えて、DX推進に大きな視点をもたらすものと考えます。ソフィアンとして社会に大いに貢献されたことが、今回の受賞につながりました。(会報「コムソ フィア第88号参照)
54 第34回(2025年) 大塚敦子氏(1983文英) ジャーナリストとして、自然と人間とのつながりを通じて「人間の再生」というテーマを深く見つめたフォト著作を発表し、「写真絵本」という新しい出版文化を切り開いた。さらに、人間と動物との絆を通じて人間社会の再生をめざす活動として、日本で初めてとなる刑務所での受刑者による盲導犬育成プログラムに実践的な助言を行い、その取り組みを支えてきた。この活動は社会的な貢献度が非常に高く、特に受刑者が盲導犬の育成を通じて、愛情の注ぎ方や命の尊厳の大切さを体験的に学ぶ機会となっている。その結果、受刑者の社会復帰を促し、再犯防止にも大きく寄与している点が高く評価された。