〜マスコミ・ソフィア会 初のAI活用講座を終えて〜
2025年12月16日(火)18時、ソフィアンズクラブにて。
「Wi-Fiの設定ができない方はいますか?」 講師の土屋夏彦氏の問いかけから、私たちの新しい冒険は始まりました。
マスコミ・ソフィア会として初めての挑戦となった「AI活用講座」。会場となったソフィアンズクラブは30名を超える参加者でぎっしり。今回特に驚いたのは、いつもの顔ぶれに混じって「初めてお会いする方」が多かったことです。AIという新しいテーマが、これまで接点のなかった方々の興味を引き、この場に連れてきてくれたのだと感じました。
「まずは理論をじっくり学びたい」——そんな参加者の声で始まった講義。未知の技術だからこそ、その正体を知り、納得してから一歩を踏み出したい。会場にはこうした空気があふれていました。講師によるドジャースの優勝シーンなどの鮮やかな生成画像が次々と映し出されるスクリーン。その見事な出来栄えに、それまでじっと座っていた皆さんの背中が、徐々に動き出しました。
さらに参加者全員参加の実習が始まると、会場の空気は一変。「こんなのできたわ!」「いいじゃないですか!」と、パソコンの画面を覗き込み、スマートフォンを見せ合う姿が広がります。最後列で受講していた私には、新しい道具を手にした皆さんの眼差しが熱を帯びてくる様子が、手にとるように伝わってきました。もちろん楽しむだけではありません。「AIは心を持つ生き物ではなく、膨大なデータから次の言葉を予測する“超高性能な百科事典”である」と講師。もっともらしい嘘に気をつけること、秘密を教えすぎないこと、そして何より、最後は自分の「人間らしさ」というスパイスを添えること。AIを単なる道具(食材)ではなく、自分好みの味に仕上げてくれる「シェフ」として捉える。そんな「魔法の言葉(プロンプト)」のコツを教わり、AIは「得体の知れないもの」から、心強い「相棒」へと形を変えていきました。
質疑応答では著作権など鋭い質問が飛び交い、AIのさらなる進化として紹介された最新の動画・音楽生成にはおどろきの声が上がり、あっという間に過ぎ去った時間の締めくくりに、大越会長が問いかけます。
「AI講座を続けてほしいですか?」
会場に響き渡ったのは、答えを待つまでもない、割れんばかりの拍手でした。私たちの背中を「ポン」と押してくださった土屋講師に、心からの感謝を送ります。新しい仲間もできました。この「賢い相棒」を連れて、また講座を開催してくださることを一同心待ちにしています。次回の予定については年明け早々に企画し、皆様にご連絡いたします。ぜひまたご参加ください。お待ちしております。
2025年12月26日
常任幹事、事務局次長
小原るみ子(1972 文社)
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