新年のご挨拶〜時代の変容に合わせた当会の名称変更を準備

 疾風怒濤の混迷・大波乱の時代、2026年がスタートしました。謹んで新春のお慶びを申し上げます。会長職を一昨年から引き受けまして、今年で3年目を迎えようとしておりますのを機に、会活動の今年の大まかな展望を見据えた年頭のご挨拶を述べさせていただきます。

 この間、会員皆さまのご期待に応えようと微力ながら成長・発展させ、会の存在感を少しでも高めていこうとアレコレ模索しながら会活動を運営してきました。今年はこれをさらに発展させ、世の中の大転換期に合わせて、新しく生まれ変わりたいと思っております。

 と申しますのも、我々のマスコミ、メディア業界を取り巻く環境が大きく変貌しているからです。「昔陸軍、今マスコミ」と言われた栄光のマスコミ時代がかつてありましたが、バブル崩壊後のインターネットの出現、SNSの普及、ここへきての急激なAI(人工知能)の台頭で、今やマスコミ、マスメディアの存在感が薄れ、「オールドメディア」「マスゴミ」などとカビが生えたような言い方をされる始末で、「マスコミ」の名称も死語となりつつあります。

 一方、新興メディアとして台頭してきた「ネットメディア」「ニューメディア」も、2次情報が主体なので、事実に基づかないフェイクニュースやデマ、刺激的な流言飛語にあふれたカオスの状況で、ポピュリズム全盛の大衆迎合社会となっているかのような健全性を見失っているようにも見えます。
 こうした新・旧メディアの交錯する中にあって、今だからこそ「正確」「公正」な、「客観的」な偏りのない「信頼」される情報を伝えていくメディアの存在の重要性が叫ばれております。当会としても、そうした状況を踏まえ、新・旧メディアを一体化した真のメディア活動の展開をしようと考えております。

 まず、その第一歩として、「マスコミ」「マスメディア」という情報の送り手側からの一方通行だけでなく、聴き手の受け手側からの情報・データを集めていく双方向のメディアとしての活動を、主体的にしていく方向性を打ち出していきたいと思っております。そうした意味で、死語となりつつある「マスコミ」の名称を改めまして、ネットメディアを包摂した意味での名称にしたいと、この1年間、「検討委員会」を設置して、多面的な名称変更の議論を展開し、合意形成を図ってきました。

 幸い旧臘、当会を挙げての新しい試みとして入門者向けのセミナー「AI活用講座」を開講したところ、ニーズにぴったりと合致したのか、予想を上回る大盛況となり、大成功を収めました。このため、今年も2回目のAI活用講座を開催しようとしているほどでして、いよいよネットメディアとのメディアミックスによる新しい当会の「メディア・ルネッサンス」が、芽生えようとしております。

 どうぞ、今年もこうしたマスコミ・ソフィア会の多彩な活動にご理解とご期待をいただき、「For Others, With Others」の上智精神で、一丸となって急速な時代の変化に乗り遅れないよう、また時代に合わせて変容していけるよう、「世のため、人のため」に大いに貢献していきたいと意気込んでおります。会員の皆さまのご支援とご指導を引き続き賜りますよう、よろしくお願い申し上げますと同時に、今年1年のご健勝とご多幸を心から願っております。

2026年01月07日
マスコミ・ソフィア会会長
大越 武 (1968文新)